のんべえと下戸の体質の違いとは
世の中にはのんべえと下戸がいます。
のんべえと下戸には体質的な違いがあるようです。
頭痛や吐き気などの悪酔いの症状の原因は、アルコールの分解の過程で生じるアセトアルデヒドにあります。
アセトアルデヒドは毒性が強く、副腎を刺激してカテコールアミンというホルモンの分泌を促します。
カテコールアミンは、心臓の脈を速め、血管を収縮させて血圧を下げ、顔を紅潮させます。
下戸の人は、アセトアルデヒドやカテコールアミンに対する感受性が高いのです。
また、肝臓にはアルコールを分解する酵素があります。
・アルコール脱水素酵素 ADH
・ミクロソームエタノール MEOS
体内に入ったアルコールは、90%以上は肝細胞の膜に存在するADHとMEOSの働きによって代謝されます。
アルコールを分解する比率は、ADHが75〜80%、MEOSが20〜25%です。
下戸はこれらの働きが弱いため、少しのアルコールでも酔ってしまうのです。
ただ、お酒が強いのんべえだからといって、肝臓が強いわけではないようです。
お酒が強いか弱いかというのは肝臓の問題ではなく、中枢神経の問題なのです。
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