汗で毒素を出す方法
体内の毒素を排出するルートの一つが「汗」ですが、冷暖房のきいた生活空間で暮らす現代人は、総じて汗をかきづらくなっているようです。
もちろん室内にいても眠っていても自然に汗は出ます。
エクリン腺という汗腺は全身に約300万個も分布し、常に汗で体温調節を行なっていますし、この汗腺が頭、顔、背中などに多く分布していることも確かです。
そこで、夏場に外出すれば嫌でも顔や頭から汗が噴き出してきます。
ただし、自然の汗だけでは毒素を効率的に排出することはできません。
デトックス効果を高めるコツは、汗腺から出る普通の汗と共に、皮脂腺からの「第2の汗」もたっぷりと出すことです。
第2の汗には、尿や普通の汗では排出しづらい有害ミネラルを溶かし出す働きがあるからです。
第2の汗をかくための具体的な方法は、まず「適度な運動」、とりわけ軽く汗ばむ程度の有酸素運動が効果的です。
いちばん手軽にできるのはウオーキングで、じんわりと汗ばむ30分程度を目標になるべく毎日歩いてみます。
他の有酸素運動としてストレッチ、水泳、エアロビクス、ヨガなどもありますが、汗を出すには20分以上は行なう必要があります。
こちらは週1〜2回を目標に楽しみながら継続していきます。
有酸素運動によってじんわり汗が出てくると、心肺機能が高まり血流もよくなります。
こうして代謝がアップすると皮脂腺からの毒素排出もスムーズになります。
そのとき、頭皮の皮脂腺からも汗が出やすくなります。
適度な運動のもう一つのメリットといえば、リラックス効果で、副交感神経が優位になるためにストレスが抜けて体内環境がさらによくなっていくのです。
そしてもちろんダイエット効果も見逃せません。
次に、有酸素運動と共に実践したいのが「入浴」で、普通に入浴するだけでも温熱効果で発汗が促されますが、第2の汗を出すもっと有効な方法は半身浴です。
つまりぬるめのお湯につかって体の芯から温まることなのです。
これによって皮脂腺からの汗が活発になり、体内にたまっていた毒素が溶け出してきます。
同じ理由で遠赤外線サウナや岩盤浴などもおすすめです。
汗腺からも皮脂腺からも、どんどん汗を出す生活を心がけます。
ただし、汗をかいたあとはミネラルウオーターなどで水分補給することを忘れないようにします。
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