頭皮のマッサージで血行をよくする
現代人の多くは、ストレスなどの影響で頭皮が固くなっています。
触れるとカチカチ、コリコリと頭蓋骨の感触が直接伝わってくるような頭皮も珍しくありません。
クッションの存在が感じられないのです。
固さの度合いはさまざまですが、「頭をゆるめる」ことが一般に苦手になってきています。
ストレス過多で「心」が固くなると「頭」も固くなるという相関関係は、体のコリと頭のコリも密接です。
「パソコンを使うことが多く肩や首がこりやすい」、「今、肩や首がとてもこっている」という人は、試しに自分の頭皮に改めて触れてみると、頭が固くなっていることがあります。
頭皮が固いということは、樹木でいえば土が固くなりすぎて根が広げにくくなった状熊とよく似ています。
土を耕さなければ樹木もいい作物も育ちません。
頭皮が固ければ、髪がよく育ちません。
固い頭は総じて血行が悪く、髪に十分な栄養が行き渡らないのです。
また、頭部の血行が悪いということは、体全体の血流もスムーズでない証拠です。
つまり、体内毒素がたまりやすくなっているのです。
そこで、毎日でも実践したいのが1日5分の頭皮マッサージです。
固くなった頭皮も、マッサージでよくもみほぐすことで柔らかくなり、デトックス効果が高まります。
シャンプーの前後、就寝前、休憩時間などちょっとした空き時間を利用し、毎日少しずつでも継続するようにします。
ツボを押したり、刺激を加える際にフーッと息を吐きながら行なうとより効果的です。
<こめかみ>
こめかみ部分の固さを取ると、頭皮全体の血行が良くなります。
常にマークして、コリをよくほぐしておきます。
@親指のつけ根のふくらんだ部分をこめかみに当てます。
目がつるくらい力を入れて引っ張り上げます。
Aそのまま力を入れながら上に引き上げるようにゆっくりとまわします。
<首筋>
頭を支えるネックラインまでを意識して頭皮マッサージをします。
首筋の緊張をとくことで、一気に血行がよくなって、頭全体がリラックスします。
@両手を組んで後頭部に当て、親指を使って首のつけ根をぐ〜っと指圧します。
あごを上げて頭を持ち上げ、頭の中心に向けてゆっくり力を込めて押します。
A今度は、5本指で頭を包むようにし、首筋から耳の後ろまでのラインを指圧します。
親指を少しずつずらしながら行ないます。
<頭頂部>
頭のてっぺんのくぼみ(左右の耳たぶの上端を結んだ線の中心)にある百会のツボは、体中のエネルギーの流れが集まる場所といわれています。
ここを押してコリを取ると、体全体のバランスが調整され、頭も体もすっきりします。
自律神経の失調にも効果があり、心身共にリラックスします。
@両手を組み、親指を下側にして頭のてっぺんのくぼみのところに置きます。
ここが百会のツボのあたりです。
A左右どちらかの親指の第一関節を軸に、真下に向かってぐ〜っと押します。
<頭頂部から全体>
頭頂部から全体へ、頭皮を軽くたたいて畑を耕します。
手首をぶらぶらさせながら、なるべく力を抜いて行ないます。
@手首をラクにして、5本の指先で頭頂部をトントンと軽くたたきます。
Aそのまま頭全体も軽くたたきます。
<頭皮全体>
頭皮全体を指先に力を入れて、まんべんなくもみほぐします。
@髪の中に手を入れて地肌に指の腹を当てます。
A指を固定し、円を措くようにゆっくり動かします。
指先に力を込めて、一カ所につき3〜5秒が目安です。
少しずつ位置を変えながら全体をマッサージします。
頭皮全体を指先でつまむようにし、リズムに乗ってマッサージします。
B5本の指の腹で頭皮をつまみ、力を入れてバッと離す、のくり返しをします。
以上が、頭皮をやわらかくし、血行をよくするためのデトックス・マッサージです。
頭皮マッサージのあとは顔の血色もよくなり、たるみもアップします。
頭皮の畑を耕せば、頭から顔、そして全身へとその効果は拡大していくのです。
6つのマッサージは、フルコースでやっても、いくつかを組み合わせても、一つだけでもOKです。
日替わりメニューで楽しみながら、目標1日5分、頭がポカポカと温まるくらいまで続けます。
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