フケが出るからシャンプーは2回
「朝と夜、1日2回のシャンプーをこころがけてます」とヘアケアには十分気を配っている様子なのに、フケやかゆみの悩みが解消されない人がいます。
フケ・かゆみ対策としてシャンプーの回数を増やした結果、症状を悪化させてしまっている可能性もあります。
この場合は、シャンプーのしすぎ、つまり洗いすぎによるダメージと考えられます。
頭皮は皮脂の分泌量が多いため、1日1回、できれば夜シャンプーするのが理想ですが、たくさん洗えばいいというものではありません。
皮脂は老廃物を排出し、毛穴や頭皮を汚す原因ではありますが、悪者扱いするのは大きな間違いです。
皮脂には髪に潤いを与えるという大切な役割があり、必要以上にシャンプーしすぎると潤い成分を奪ってしまうことになるのです。
その結果、乾燥性のフケが増えたり、かゆみが強くなるという症状があらわれるようになります。
また、シャンプーのしすぎが習慣になると、かえって皮脂分泌量が増えるという現象も起こります。
人間の体には、バランスを維持するための自然のコントロール機能が備わっているためです。
そこで、洗いすぎる→皮脂分泌がますます活発になる→さらに洗いすぎがエスカレートする、という悪循環が繰り返されるわけです。
天然の潤い成分を有効活用するには、洗いすぎないこと、ただし1日1回は正しく洗うことが鉄則です。
また、フケ症の原因として、シャンプーそのものが合わない可能性もあります。
フケ・かゆみを押さえる成分が入ったフケ用シャンプーに切り替えるなど、使用するシャンプーから見直しをしてみてもよいです。
髪のトラブルの根本的な原因が「毎日のシャンプーのやり方」そのものにあったという事例はとても多くみられます。
間違ったシャンプーのやり方が長年の習慣になっていると、数年、数十年という単位で頭皮にダメージを与え続けることになってしまいます。
ほぼ毎日行なうことなので、正しくシャンプーできているか、できていないかの違いは、時間がたつほど歴然としたデトックス効果の差となってあらわれるのです。
たとえば、洗い方、髪だけをごしごしこすっても、頭皮の汚れは取り除けません。
そして、頭皮を清潔に保てなければ、毒素の排出力は弱まります。
次にすすぎのやり方、たとえ頭皮がよく洗えていたとしても、すすぎが雑だと効果は半減します。
すすぎ残したシャンプーが新たな汚れとなって頭皮に付着し、皮脂やその他の汚れと共に毛穴をつまらせることになります。
それにしても、「よく洗ってよくすすぐ」という基本的なことができていない人が多いのです。
よく洗っているつもりなのにトラブルが多いという場合、洗い方そのものやシャンプーのすすぎ残し、あるいはブラッシングやドライヤーの当て方などに問題はなかったか、振り返ってみます。
シャンプーのプロセスに意識を向けてみると、意外と雑になっていたことに気づくかもしれません。
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