オイルで頭皮の汚れを落とす
部屋の大掃除をするとき、頑固な汚れを落とすために強い洗浄剤を使うことがありますが、頭皮の大掃除に便利なのが天然の「オイル」です。
オイルを上手く使えば、毛穴につまった頑固な汚れを速やかに除去し、老廃物を排出することができます。
「脂汚れは同じ抽で落とす」という発想から生まれたこのケアは、頭皮にオイルをつけて温め、余分な皮脂を溶かし落としていくというものです。
毛穴を開いてオイルを浸透しやすくするために「温ケア」を併用するのです。
頭皮にオイルを直接塗りつけるというと「ベタベタしないかしら?」「肌を刺激しすぎない?」と心配される方がいますが、もちろん大丈夫です。
ここで使用するのはオリーブ油、椿油、ホホバ抽などの天然オイルなので安全ですし、肌にもやさしく作用します。
実は、これらのオイルは人間の皮脂と組成がよく似ているため、皮脂の汚れとよくなじむという特徴があります。
そこで、シャンプーやマッサージだけでは取り除けなかった余分な皮脂を自然に浮き立たせ、溶け出させることができるのです。
汚れの栓が取れて毛穴がきれいになれば、毒素排出の通り道が広くなり、頭皮の交通渋滞が改善されます。
すると、髪の成長もスムーズになり、頭皮からの影響で体そのものがデトツクスしやすい状況に変わります。
約10万本分の毛穴がいっせいに解放されるのですから、その効果ははかりしれません。
「大掃除」というくらいなので、月1〜2回程度で十分ですが、ぜひ定期的に行ない、毛穴づまりする前に汚れを取り除いておきます。
用意するものは、オリーブ油・椿油・ホホバ油のうちどれか一つ、蒸しタオル用のフェイスタオル2枚、バスタオル一枚、ドライ用のフェイスタオル1〜2枚、シャワーキャップ、シャンプー、ドライヤー、ブラシです。
@オイルを頭皮に塗ってすり込む
髪が乾いた状態で始めます。
オイルを少しずつ指に取り、頭皮全体に塗り込んでいきます。
オイルが頭から垂れてこないくらいが適量です。
効果を高めるために、オイルに好みのアロマオイルを少し加えてみます。
たとえばローズマリーには余分な皮脂の分泌を抑える作用が、ラベンダーには気持ちをゆったりと落ち着かせる作用があります。
Aオイルをなじませる
全体にオイルがゆきわたったら、指の腹で頭皮をマッサージしながらすり込んでいきます。
特に、汚れがたまりやすい額の生えぎわ、うなじなどはていねいに。毛穴から汚れをもみ出すようなイメージで行ないます。
このとき、決して爪を立てないことです。
B蒸しタオルで温める
フェイスタオルを電子レンジで1分温め、蒸しタオルを作ります。
レンジに入れるときは、ポリ袋に入れるか、お皿に乗せます。
温まったタオルを縦に折り、後ろから頭を包むように巻きます。
額の上で内側に折り込んで固定します。
C蒸しタオルを重ねる
1枚目と同じ要領でフェイスタオルを重ねて巻きます。
Dシャワーキャップで保温
タオルを二重に巻いた上にシャワーキャップをかぶり、保温効果を高めます。
スチームの作用で毛穴が開き、汚れが溶け出しやすくなります。
E最後にバスタオル
さらに保温効果を高めるために、シャワーキャップの上からバスタオルを巻きます。
この状態で5分〜10分間キープします。
毛根までオイルをじっくり浸透させます。
頭がポカポカと温まり、肩や首までリラックスします。
頭が重たくなるので、椅子の背にもたれるなどして、疲れない姿勢をとります。
F2回のシャンプーでオイルを洗い流す
タオルとシャワーキャップをはずし、シャンプーでオイルと汚れを洗い流します。
よく洗うために、ここでは2度シャンプーします。
まず1度目は髪全体をもみ洗い、オイルの作用であまり泡立ちませんが、決してごしごしこすらないようにします。
2度目は頭皮を中心に指の腹でマッサージしながら洗います。
そのあとよくすすぎ、溶け出した汚れと共にオイルをすっきり洗い流します。
G仕上げ
オイルの効果で髪がしっとりするので、リンスは不要で、十分にすすいだら、すぐに乾かします。
オイルケアのあとの爽快感、頭皮がすっきりすることはもちろん、体の中から浄化された気がします。
髪もつややかに、しつとりと変化して、毛穴がキレイになれば、髪と頭皮からの毒出し効果はグーンと高まります。
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