フケが増えてきたと感じたら
フケは頭皮のアカ″のようなもので、皮膚の新陳代謝によって生じる細かい角質細胞がその正体で、誰の頭皮にも自然発生するものです。
ただし、その量が急に増えたり、通常と異なるフケが出た場合は要注意です。
「黒っぼい服を着たとき、肩や首の後ろのフケがかなり目立つ」「べ夕つきのある大きなフケが目立ってきた」「かゆくて頭をかくと、フケが大量に落ちてくる」など思い当たることはありませんか?
フケの量が急に増えたときは、何かの理由で新陳代謝が乱れていると考えられます。
フケが体の異常を知らせているのです。
フケは「乾燥タイプ」と「脂性タイプ」の大きく二通りに分かれますが、今気になるフケはどちらのタイプか、チェックしてみます。
乾燥タイプは、粉雪のようなパラパラとしたフケで、一方の脂性タイプは、べ夕べタとした大きめのフケです。
一般に肌タイプとフケのタイプは一致し、乾燥肌(ドライタイプ)なら頭皮も乾燥ぎみ、脂性肌(オイリータイプ)なら頭皮も脂性に偏りやすくなります。
どちらのタイプかは見た目にも判断できますが、診断に最も適したタイミングはシャンプーしてから4〜5時間後です。
これくらい時間をおくと皮脂の状態がほぼ元の状態に戻るため、正確に診断しやすくなるのです。
洗ってさっぱりした直後から、皮脂腺は活発に働き出します。
チェック法は、皮脂の多い前頭部や頭頂部に指で直接触れ、少しこすってみます。
細かい粉状の乾いたフケが出れば乾燥タイプ、爪に食い込むような脂っぼいフケが出れば、脂性タイプ。
こすってもフケが目立たなければ頭皮は今健康な状態で、体調もよいと診断できます。
フケが増える原因として、乾燥タイプはシャンプーのしすぎやシャンプー後のすすぎ残しなどが主に考えられます。
一方、脂性タイプはホルモンやカビなどの作用で皮脂が過剰に分泌されるケースが多く見られます。
女性の場合、妊娠中や出産前後などに、ホルモンバランスの乱れから一時的に脂性タイプのフケが増えることもあります。
まずはシャンプー剤が肌質に合っているかどうかの見直します。
さらにこれまでのシャンプー法を見直し、正常なヘアサイクルを取り戻すことが第一です。
新陳代謝がスムーズになる土台を作ると、自然とフケの悩みも解消され、デトックス作用も高まります。
ただし、単なるフケだと思っていても、炎症を伴うときは毛染めや整髪料による接触皮膚炎やアレルギーの可能性もあります。
その場合は自己診断に頼らず、早めに皮膚科専門医の診断を受けるようにします。
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