髪トラブルを毒出しで解消
髪は体内環境を映し出す鏡で、髪にトラブルがあるということは、体がデトックスを求めているということです。
以前は、「抜け毛」「薄毛」などの髪の悩みは男性のものとされていました。
ところが、ここ数年の間に状況は一変し、女性たちの間でも抜け毛、薄毛は深刻な問題となりつつあり、女性用の発毛剤も登場しています。
興味深いデータがあり、全国の30〜50代の女性1000人を対象に髪に関する意識調査を実施したところ、抜け毛や薄毛に悩む女性が数多くいることがわかったのです。
具体的には「ボリュームが少なくなった(27・9%)」、「抜け毛が多い(25・8%)」、「分け目が気になる(19・2%)」、「薄くなったような気がする(18・4%)」、「髪が少ない(16・1%)」「髪質が変わった(9・8%)」「生え際が後退したような気がする(8・3%)」 の7項目いずれかに該当する悩みを抱えていました。
他に「髪について気になること」として上位に挙がったのは「白髪が多い」「コシがない」「クセ毛である」「パサパサしている」「つやがない」などです。
また、「『髪が少ない』『抜け毛が多い』などのために困っていること、または不便だと思うこと」としては、「ヘアスタイルが決まらな(57・1%)」が圧倒的に多く、髪を美容的観点でとらえている回答が多く見られました。
昔から「髪は女性の命」といわれたように、女性の髪への関心は高く、同調査でも「自分をきれいに見せるポイント」として4人に3人の76・4%が「髪」と回答しています(以下は「目」「肌」など)。
髪に対する美意識の高さから、抜け毛・薄毛も気になりやすくなる、との見方もできます。
実際、髪が少ないとヘアスタイルが思うように決まらない、人目が気になって積極的になれないなど、二次的な悩みが生まれるものです。
もう一つ、「髪が少ない」「抜け毛が多い」と感じる平均年齢は38・9歳という結果です。
では、髪の悩み人口が増加していく原因はどこにあるのでしょう?
第一に、女性の社会的な役割やライフスタイルの変化が考えられ、ここ数十年の間に女性の社会進出が進み、そのぶん職場や人間関係におけるストレスが増えたり、生活が不規則になったりと、髪をとりまく環境が激変して、毒がたまりやすくなっているのです。
●加齢と女性ホルモンの減少
●過度のストレス
●食生活の乱れ
●過激なダイエット
●夜型の不規則な生活
●貧血
●喫煙
●パーマやカラーリング
●紫外線
●生活空間の中のホコリなど汚染された環境
ざっと挙げただけでも、髪にダメージを与える要因はいくつも出てきます。
現代社会は、髪と体にとっては過酷な状況にあるといえ、だからこそ、スカルプケア・デトックスが強く求められているのです。
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