マイクロスコープで頭皮を見る
「毛穴づまり」は髪と頭皮からのデトツタスを妨げる最大の原因とはいえ、まめにシャンプーしていれば、「自分の頭皮が汚れている」とはイメージしづらいものです。
ところが、マイクロスコープで見てみると、毛穴や頭皮の状態を詳細に読み取ることができます。
このマイクロスコープを使って自分の頭皮を画面で拡大して見ると、頭皮の汚れというものを、初めて目の当たりにします。
マイクロスコープで見ると、頭皮の色、一つの毛穴から出ている毛の本数、付着したフケ、毛穴を塞ぐ皮脂や角質などの汚れ、すすぎ残したシャンプーやトリートメント、頭髪密度など、すべて正直に映し出されます。
一つの毛穴から生える毛の数は2〜3本が平均的ですが、1本だけのところが多いためにショックを受ける方も少なくありません。
健康な頭皮を拡大して見ると、毛の周辺に適度なゆるみがあり、きれいな毛穴が均等にあいているのがわかります。
もちろん、毛穴づまりは見られません。
一方、トラブルが多い頭皮は、毛穴のへこみが皮脂や角質などの汚れで埋まっています。
まめに掃除をしないと排水口に汚れがたまっていくのと同じで、頭皮もメンテナンスを怠れば汚れの上に新たな汚れが重なり、環境は悪化の一途を辿るのです。
ただし、現実を見ることは効果的なショック療法ともいえます。
日頃のスカルプケアの積み重ねがなければ、クリーンな頭皮も体も維持できません。
自分の汚れた頭皮をマイクロスコープで見た人がショックを受けるように、毛穴の汚れというのは気づきにくいものです。
かゆみや抜け毛が増えるなどのサインがあっても、きちんとシャンプーしていれば「それほど汚れているはずはない…」と甘く考えてしまうのです。
ただし、頭皮は約10万本分の皮脂腺があるために、体の中でも非常に汚れやすい場所です。
そして、頭皮の環境は毎日のスカルプケアの積み重ねによって作られるものです。
ちょっとしたヘアケアの勘違いや見落としが積もり積もって毛穴をつまらせ、頭皮を痛めつけ、結果的に体の毒出し作用を低下させていることがよくあるのです。
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