アルコールやダイエットで抜け毛が?
髪は皮膚の一部なので、ライフスタイルと密接に関わっていることはいうまでもありません。
たとえシャンプーが正しくできていたとしても、生活があまりに不規則であれば、抜け毛やフケなど、何らかの危険信号が髪にあらわれます。
体のバランスがくずれると、頭皮の栄養状態も悪くなり、髪の成長が妨げられるのです。
髪のトラブルは、毒素をため込みやすい体の状態になっていることを暗示しています。
お酒については、適度な量なら問題ありませんが、飲みすぎるとやはり髪にも体にも影響が出てきます。
飲んで心地よくなり、血行がよくなる程度でやめておきます。
また、まちがったダイエットはデトックスとはいえません。
ダイエット中に抜け毛が増えることは珍しくなく、急激に体重を減らそうとするとどうしても食生活が偏り、髪も栄養不足になったり、ホルモンバランスがくずれるなど、いいことがないのです。
美しくやせようという目的をもつことは素晴らしいですが、極端なダイエットは脱毛が起こりやすい体内環境を作る行為と考えて、慎むことです。
また、おしゃれを楽しむうえでパーマやカラーリングは有効ですが、反面、髪にダメージを与えてデトックスを妨げたり、パサつきや枝毛・切れ毛の原因になつてしまうこともあります。
最近のパーマやカラーリングの技術は進化し、できるだけ髪に負担をかけない方法がとられていますが、薬剤で化学的な処理をするため、ある程度の損傷は避けられません。
具体的には、髪の内部の組織が破壊されて空洞ができてしまうということがあります。
土台となる頭皮を過度に傷めつけることはありませんが、処理の過程で頭皮を刺激することも確かです。
できるだけ負担を少なくするよう、あまり頻繁に行なわないこと、パーマとカラーリンクは同時に行なわないなどの配慮が大切です。
デトックスを考えたら、薬剤の使用はほどほどにします。
また、適度な運動は体にも髪にもいいことはいうまでもなく、運動で血行をよくすれば、髪の毛にも栄養が行き渡りやすくなり、デトックス効果が高まります。
ただし、紫外線をたっぷり浴びるアウトドアのスポーツは要注意で、「最近髪のパサつきが気になる」それは、紫外線の影響で毛の外側にあるキューティクルが損傷を受けたことが原因の一つと考えられます。
キューティクルは髪の保護膜としての役割を担っていますが、紫外線にはめっぼう弱いのです。
炎天下で長い時間過ごすと、毛髪の水分や栄養素が奪い取られ、キューティクルも無残に剥がれ落ちてしまいます。
この状態でシャンプー時に髪をこすれば、さらに髪はボロボロになります。
また、紫外線は毛髪だけでなく土台の頭皮にもダメージを与え、皮脂を酸化させて頭皮をあらします。
肌と同様、髪にも頭皮にも紫外線は天敵と考えて、帽子をかぶるなどできるだけ当てない工夫をします。
また、「もうオバサン(オジサン)だから…」と、鏡に向かってため息ばかりついていれば、髪の美しさは遠のいていきます。
逆に、あきらめずに変える努力をしていけば、どの年齢であろうと前向きな変化が生まれるのです。
美容の問題は心と深く関わり、後ろ向きな心がネックとなって老け顔ならぬ、老け髪を作っているのです。
同じようなケアをしても、暗い気分でやるか、楽しい気分でやるかで、頭皮や髪の状態は変わってくるし、デトックスの効果にも差が出てきます。
不思議なもので、カラダの細胞は、心に実に敏感に反応します。
かまうほど、喜ばせるほど、きちんとよい反応を返してくれます。
髪のトラブルの原因は、ここに挙げたようなヘアケアのちょっとした間違いや心の習慣にあるものです。
ですから、お手入れの方法と心の持ち方を少し変え、頭皮とよく対話する習慣を身に付ければ、きっとよい流れを作り出すことができるのです。
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